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イラスト ふじはら かいち
憲法にやさしくない麻生内閣

 福田康夫首相の任期なかばの辞任で、日本では麻生太郎首相が誕生しました。任期なかばで政権を放り出したのは、安倍元首相についで二人目です。在外邦人はこうもスピーディーは首相交代にはなかなかついていけませんね。ということで、麻生首相はどういう人か、とくに平和憲法についてどういう態度なのか、調べてみました。

失言・暴言王

 この人は相当の失言・暴言を繰り返してきたことで有名です。東京に革新系の知事が当選したとき、女性の支持が高いことを根に持ったか、「婦人に参政権を与えたのが最大の失敗だった」といいました。地球温暖化については、「温暖化したら、北海道は暖かくなってお米がよくなる」。また、過去の日本の侵略戦争を美化する靖国神社に小泉元首相が参拝したとき、「当然。首相としても簡単にゆずるわけにはいかない」といっています。最近も、靖国神社に天皇の参拝を、などと時代を間違ったようなことをいっています。

9条を変えて軍事拡大

 憲法にたいしてはどうでしょうか。軍隊は持たないという憲法9条2項を変えて、「『陸海空自衛隊、これを置く』と置き換えればいい」と、改憲・再軍備の考えを明らかにしてきました。

 9月25日、首相になってはじめておこなった国連総会での演説では、「日米軍事同盟こそが、不変の機軸だ」といい、国連の意義や役割についてはまったくふれませんでした。日本の首相として4年ぶりの国連での一般討論演説でしたが、国連という場で日米の同盟ばかり持ち上げるという、“アメリカに従う日本”の姿を世界にさらしてしまいました。

 そればかりではありません。日本を守ることとはなんの関係もなく、軍事同盟を結んでいるアメリカの「防衛」を一緒になってやろうという方向までめざしています。アメリカの要求にこたえて、ともに戦争を担っていくという危険な考えです。

 麻生内閣の閣僚の顔ぶれも、以前、自分の任期中に改憲をするといった安倍内閣も驚くような、アンチ憲法派がそろいました。

いつでも自衛隊を派遣

 いま麻生内閣のもとで、自衛隊の海外派兵をいつでもできるようにする「海外派兵恒久法」の制定がもくろまれています(いまは、派兵する場合はそれぞれ法律を制定)。これもアメリカの要求にこたえようというものです。

 私たち在米日本人は、アメリカの「対テロ」戦争で、アメリカ国民の犠牲がもう限界にきていることを知っています。アメリカが戦争をすればするほど、アメリカへの憎悪を高めます。テロをなくすのは戦争ではない、という世界の現実を見れば見るほど、アメリカの後押ししか考えない日本政府の態度を変えさせなければならないと思います。

 

総選挙に向かって●緊急アピール 
在外投票のしかた

 アメリカでは大統領選挙キャンペーンが本格的にキックオフした中、日本では福田康夫総理のあっと驚く辞任から麻生太郎政権の誕生と、大きな変動が起こっています。でも、麻生首相も“天皇制時代がよかった”というような考え方から、憲法を変えようと主張している人です。いま、衆議院の解散・総選挙が大きく浮上していますが、ここで私たち国民が審判を下さなければならないと考えます。

 アメリカ在住の私たちはこの8年間、ブッシュ政権による侵略戦争、経済の低迷化、教育・福祉予算の大幅削減を目の当たりにし、またそれを後押ししてきた日本政府に深い憤りを感じてきました。

 とくににブッシュ政権による、国際秩序を真っ向から無視した軍事的外交政策は、国際紛争を解決する手段として武力の放棄をうたった日本国憲法9条を守ろうとする私たちへの挑戦でもありました。

 一方、日本では現ブッシュ政権が誕生する前後から、憲法改悪の強い流れが動きを見せ始めました。これは衆参両院に憲法調査会が設定された頃と重なります。自民、民主は改悪を推し進め、公明党も「加憲」などと言い、改悪の流れにのっています。唯一、平和憲法を守ることを公約しているのは日本共産党と社会民主党だけです。  「21世紀は戦争の時代になる」こう言ってのけた現ブッシュ大統領の言葉通り、世界では「テロ対策」「国家安全」の名のもと、武力により紛争が衰えを知りません。今こそ、緊張と支配の歴史に終止符を打つことが、思想やイデオロギーを超えた、人類的課題だと言えるでしょう。

 そして日本人として今、私たちができることは、「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争を放棄する」ことをかかげた平和憲法、第九条を守り抜くことだと確信します。総選挙を控えた今、ぜひとも在米日本人の皆さんの「平和憲法=イエス」の一票をお願いします。

投票用紙の申請は「衆議院解散時に!」(郵便投票の州、地域)

 いまの在外投票制度はいくつのもハードルがあり、私たちを選挙から遠ざける結果となっています。でも、私たちの声を日本の国政に反映させるために、がんばって投票しましょう!

 投票するには、まず在外公館で登録申請をして、「在外選挙人証」を受け取る必要があります。選挙人証は、あなたの最終日本住所地(または本籍地)の選挙管理委員会が発行し、在外公館を経由して送られてきます。 〔登録申請のしかたはここをクリック〕

 在外投票では、比例代表選挙だけでなく、小選挙区選挙でも投票できるように改正されました。

 ご注意あなたの地域が郵送投票か直接投票かがわからない場合、あなたの地域を管轄する在外公館で投票ができるかどうかわからない場合は、在外公館一覧(ここをクリック)を参考に直接在外公館におたずねください。

 あなたが「郵送投票」地域にお住まいの場合。投票を実施する在外公館に直接出向いて投票もできますが、以下に郵便投票のしかたを書きます。

1 衆議院が解散した時点で、投票用紙を申請する!(これが大事。公示を待っていては間に合わないかも!)投票用紙請求書(必要な方はここをクリック)必要事項を書き入れて在外選挙人証と一緒に、あなたが登録されている市区町村選挙管理委員会に郵送します。
2 申請を受けた選管から、投票用紙と封筒などが送られてきます。
3 投票用紙に書き込むのは公示日の翌日からです。
4 投票用紙を封筒に入れて、選挙管理委員会に送る。(そのときは在外選挙人証を入れる必要はありません) ご注意投票用紙が入った封筒が、投票日の午後8時までに投票所に届いていないと無効になってしまいます。

 あなたが在外公館で投票する地域にお住まいの場合 (郵便での投票もできます。その場合は上記参照)

1 在外公館に投票場所が設置されますので、そこに出向いて投票します。持参するものは、在外選挙人証、パスポートなどの身分証明書です。
2 投票の期間は、選挙公示日の翌日から始まりますが、投票締め切りはその在外公館ごとに定められています。時刻は午前9:30から午後5時までが原則。期間など、直接在外公館に確かめたほうがいいでしょう。

 一時帰国などで日本で投票する場合

1 在外選挙人証を持って、一般の国内投票と同じように投票ができます。
2 公示翌日から投票日前日までは、期日前投票、不在者投票となります。
3 投票日当日は、投票所に出向いて投票します。

ニュース●フラッシュ

イラクで米軍支援の空自撤収へ

 日本政府は9月11日、イラクで米軍などへの支援活動をおこなっている航空自衛隊を年内をめどに撤収させると発表しました。空自の活動は違憲という名古屋高裁判決をはじめ、国民の反対の声の高まりが大きな影響力を発揮したといえるでしょう。
  ただ、政府は、インド洋でのアフガン戦争のための海上自衛隊による補給支援活動は継続するとの意向です。アフガニスタンでは米軍による無差別作戦で多くの民間人の犠牲が出ています。日本こそ、「戦争でテロはなくならない」との声をさらに高めていく必要があります。